吹きガラスで一輪挿しに挑戦!
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吹きガラスで一輪挿し

一輪挿しはこうして作られる!

一輪挿しの基本的な制作工程を、9つのパートに分けてわかりやすく紹介します。

一輪挿しの制作例

1. 下玉を取る

下玉を取る約1230℃という熔解炉から、熔解されてドロドロとしたガラスを吹き竿で巻き取ります。吹き竿を同じ回転速度で回して、手早く作業するのがコツ!

2. 下玉を整える・ブロー(息を入れる)

下玉を整える ブロー 模様をつけるために、クシを入れる

下玉を取ったら作業ベンチへ。水を十分に染み込ませた紙リンで、飴細工のようにやわらかいガラスを卵型に整えていきます。ある程度形が整ったら、張りをだすために少しだけブローを入れます。今回は、泡を入れるために、クシで凹凸を作ります。

3. 上玉を巻く

上玉を巻く形が整った下玉を、再度、溶解炉に入れて上玉を巻いてガラスを大きくします。

4. 上玉を整える・ブロー(息を入れる)

ブロー 上玉を整える ブロー

作業ベンチに戻り、本格的に紙リンで成形し、ガラスの大きさや丸みなどを意識しながら下にむけて、涙型になるようにブローを入れていきます。どんなときでも吹き竿を回し、ガラスの中心をとりながら作業していきます。

5. くくる

くくる吹き竿から1cmぐらいのところに、あとで切り離せるようにするために、洋ばし(ジャック)を使って節目を入れます。作品の口(飲み口など)にあたる部分です。

6. 底部を整える

再加熱しながら作業を進める 底部を整える 底部を整える

温度をキープしながら底になる部分をグローリーホールで再加熱します。一輪挿しのアール(曲線)の形状を残しながら、木ゴテ(パドル)を使用して、底部が平らになるように作っていきます。真上から見ることによってブレをなくすことができます。

7. ポンテを取る

ポンテを取る ポンテを取る ポンテを取る

少量のガラスを巻いたポンテ竿を、制作している作品の底部の中心に付け、吹き竿から作品を切り離します。先ほどくくりを入れた部分から切り離します。

8. 口を切る・口を開く

口を切る 口を切る 口を切る

今度は作品の口になる部分を作ります。汚れを取り除いたり、口を薄くするために口切りばさみで口部分をカットします。洋ばし(ジャック)を使ってラッパ状に口を開き、伸ばしながら形を整えていきます。今回は片口付きの一輪挿しにします。

9. 徐冷炉に入れて完成

バーナーでなめらかにする 除冷炉に入れて完成 除冷炉に入れて完成

最後に竿から切り離し、底部の凹凸をバーナーでなめらかにします。ゆっくりとガラスを冷ましていく徐冷炉に入れて、約1日すれば完成です。

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